キュビスムと文学―20世紀前衛芸術家の挿絵本におけるテクストとイメージの関係性
Project/Area Number |
15J00279
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 裕美 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | キュビスム / 挿絵 / シュルレアリスム |
Outline of Annual Research Achievements |
パリへの海外出張では、ポンピドゥーセンターの素描版画室において、画商レオンス・ローザンベールが所蔵していた『黄金の書』を調査した。これは画商が自らのギャラリーで作品を扱っていたキュビスム、シュルレアリスムの画家・彫刻家たちの素描や文章を集めた様々な小作品のアンソロジーともいうべきものである。多くの紙片にはイメージだけでなくテクストが芸術家自身によって書き加えられており、テクストとイメージという観点から非常に興味深い研究対象である事が判明した。ニューヨーク海外出張では、ニューヨーク近代美術館を中心に調査した。調査の対象としたのは、イギリスおよびフランスのシュルレアリスムの挿絵本およびキュビスム関連の雑誌である。これらの調査と平行して、本出張においてはニューヨーク私立大学の名誉教授メアリー・アンヌ・コーズ氏、メトロポリタン美術館の出版室長であり、アンドレ・ブルトンの英訳者でもあるマーク・ポリツェッティ氏、メトロポリタン美術館学芸員レベッカ・ラビノウ氏、および彼女が指揮をしているレオナルド・ローダー・コレクションの研究員との面談を通して、今後調査すべきアーカイヴに関する情報を得た。また、これらの面談の成果は、情報交換を行ったという点だけではなく、今後の共同研究の可能性や、近しい研究を遂行している専門家を紹介してもらう事で今後のより広い人脈形成の可能性を開くことができた点にある。エジンバラ海外出張では、スコットランド国立近代美術館のローランド・ペンローズ・コレクションを調査した。本出張では、彼の所蔵していた挿絵本のコレクションや、彼が新聞記事や挿絵を切り抜いて貼付けたコラージュ作品のスクラップブック、イギリスにおけるシュルレアリスム展のパンフレットなどを調査した。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)