腸―乳腺―初乳―新生仔と移動するT細胞の遊走機序および抗原特異的機能の解明
Project/Area Number |
15J00536
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
池渕 良洋 大阪大谷大学, 薬学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 乳腺 / 母乳 / T細胞 / タイトジャンクション / claudin / 細胞遊走 / 細胞遊出 / 母子免疫 / 腸管 / B細胞 / KikGRマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27及び28年度では、母乳中リンパ球には乳腺組織のリンパ球と比較してT細胞が多く含まれること、また、タイトジャンクション(TJ、細胞間を密着に結合する分子構造) の結合力を増強する受容体 S1P1の発現低下を誘導する化合物FTY720 の投与による母乳中リンパ球サブセットの大幅に変化することを確認した。本データ及び既存の報告より、平成29年度は、リンパ球の母乳遊出機構の詳細の解明に向けて、「泌乳期の乳腺のリンパ球は乳腺上皮細胞と同様のTJタンパク質(TJP)を発現することでTJを通過して母乳に遊出する」という仮説の証明を目指した。 まず、免疫組織染色法によって授乳期乳腺上皮細胞におけるS1P1の細胞膜上の発現を確認した。次に、乳腺からCD4及びCD8陽性T細胞、骨髄系細胞、及び、B細胞をセルソーターで採取し、RT-PCR法とreal-time PCR法によって、Claudinファミリー、Jamファミリー、Tricellulin、Occludin、及び、ZO1の合計30種類の遺伝子群の発現量を計測した。母乳にはほとんど遊出しない骨髄系細胞及びB細胞と比較して、Cldn3、Cldn4、Cldn7、Cldn12及びTjp1 (ZO1をコードする)の発現がT細胞で高かった。また、免疫組織染色法により授乳期の乳腺上皮細胞間におけるCldn3、4、7の発現を確認した。以上の結果より、T細胞はCldn3、4、7、12のいずれかあるいは複数の機能によってTJを通過し母乳に遊出していることが示唆された。 現在、Cldn3、4、7、12の遺伝子発現をノックダウンしたT細胞の作製に取り組んでいる。今後は、各遺伝子のノックダウンがT細胞の母乳遊出能と哺育された乳仔マウスの免疫反応を解析し、T細胞の母乳遊出機構、及び、母乳T細胞が持つ乳児免疫への機能の解明を目指す。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)