英語史における受動構文の通時的変化についての定量的な分析
Project/Area Number |
15J01083
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
English linguistics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 佑宜 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2017: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2016: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 英語史 / 古英語 / 統語論 / 英語学 / コーパス言語学 / 中英語 / 受動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究課題である英語史における受動構文の通時的変化をより広く捉えるために、語順という観点から特に古英語を対象として分析を行った。従来の文献学的なテクスト分析の手法を中心に据えつつ、コーパスを利用した実証的な研究を進めることで、古英語における語順分布に関わるメカニズムを明らかにすることを目指した。それを通して古英語から中英語にかけての語順の通時的変化についても考察を深めた。 とりわけ、以下の点に取り組んだ。まず、古英語おける語順を動詞との関わりという観点から考察した。テクストはThe Legend of St Margaret のCotton Tiberius版とCCCC 303版を中心として、動詞の意味論・統語論的な特性に焦点を当てて語順について分析を行った。さらに、調査テクストにOld English Martyrologyを加えて分析を行った結果、語順パターンという点においてOE Mart、CCCC 303、Tiberiusの順に節タイプ間における対比が失われていくことが量的に示された。このように、古英語から初期中英語における語順及びその変化には動詞の意味・統語的な特性が密接に関係していることを明らかにした。 上記の研究成果は、国内外の学会に採択され、研究発表を行った。また、この分野における最高の国際学会であるInternational Conference on English Historical Linguisticsにも採択され、研究発表を行う予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)