花街の担い手コミュニティの日常的実践に関する歴史人類学的研究
Project/Area Number |
15J01393
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
松田 有紀子 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2017: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2016: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 歴史人類学 / 女性史 / 花街 / 文化財行政 / 担い手コミュニティ / 日常的実践 / 文化人類学 / 民俗学 / 日本史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究員の長期的な研究目的は、現行の文化遺産化をめぐる花街の対応を理解するために、過去の「イエ」の営業実態を明らかにした上で、個の商売上の利益と「花街」というコミュニティの存続を両立させる流儀=〈芸〉を歴史人類学的な視座から解明することにある。平成29年度は三年間の調査を経て、2020年の東京オリンピックを見すえた地方行政レベルの支援が、現地における花街という「伝統」の担い手たち=芸妓、お茶屋の女将らにとってどのような作用をもたらしているのかという点について、より正確な現状を把握するにいたった。 平成29年度は前年度までの予備調査および研究実施状況を受けて、京都花街とその担い手らによる新たな実践(地方行政レベルによる無形文化遺産指定とそれを受けての活動)を参照しつつ、当地の業態・業種に即した独自の試みを行う他府県の都市型花街を対象として、その担い手らにインタビューを行った。その結果、地域における新たな観光資源として各地の花街とその固有の文化・慣習が「発見」され、公共事業の一環として支援を受けている実例(金沢、新潟、盛岡、山形、東京、名古屋、京都、大阪、博多、長崎など)を観察することができた。個別の事例における現状とその課題については、『花街の美――継がれゆく芸妓・舞妓の伝統(仮)』(松田有紀子・田中圭子・山本真紗子編著、誠文堂新光社、2018年12月刊行予定)としてまとめ、アカデミズムに留まらない研究成果の還元を目指す。 個別の花街における行政の支援とそれを受けた「伝統」の担い手たちの活動について、現地における有形・無形文化財行政をめぐる実情と新たな<芸>の創出実例を観察した。宴席の減少とそれに半比例する形で増加した新規事業が芸妓らの年間行事予定に組み込まれ、新たな「伝統」が創出されている過程の具体例について明らかにした。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)