Project/Area Number |
15J01551
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Veterinary medical science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
池田 哲平 北海道大学, 獣医学, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 骨格筋リモデリング / 筋ジストロフィー / mdxマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、マウス胎子発生過程および骨格筋再生過程を精査することで、骨格筋リモデリング機構を担う候補分子群、並びにその発現動態を明らかにすることを目的としている。これまで我々は、マウス胎子骨格筋におけるCaspaseの発現動態を解析し、特にCaspase3, 9, 12のmRNA及び蛋白発現が胎齢によって変化することを報告してきた(Ikeda et al, J Vet Med Sci, 2009)。当該年度は筋ジストロフィーモデル(mdx) マウスを用いて、骨格筋リモデリングの形態学的変化をより詳細に検討した。 mdxマウスと対照群(C57BL/10(以下B10)マウス)の体重は3週齢までは差が認められなかったが、4週齢においてmdxマウスは有意に軽かった。6週齢以降は両者に差は認められなかった。4週齢におけるmdxマウスの骨格筋面積はB10マウスのものよりも小さかったが、6週齢では差は認められなかった。観察を行った全ての骨格筋において、3週齢以降のmdxマウスでは筋線維の崩壊や退行および再生像を含めた組織学的変化が認められたが、B10マウスでは認められなかった。病変は上腕三頭筋では多く、横隔膜では少なかった。筋衛星細胞(PAX7陽性細胞)は再生筋線維(embryonic myosin heavy chain陽性細胞)の周囲で多く観察され、両者の染色強度は筋再生の進行とともに減弱した。各骨格筋における炎症性細胞の分布はマクロファージ(Iba1陽性細胞)が最も多く、特に上腕三頭筋では4週齢で多い傾向にあった。マクロファージの数と再生筋線維の割合には正の相関が認められ、マクロファージによる食作用が骨格筋再生において重要な役割を果たしている事が示唆された。 以上より、mdxマウスにおける骨格筋の退行性変化と再生の特徴は骨格筋の部位によって異なることが明らかとなった。これらのデータは今後、骨格筋のリモデリング機構を解析していく上で重要な基礎データとなり得る。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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