Project/Area Number |
15J01682
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic policy
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 健介 名古屋大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 経済統合 / 産業発展 / 新古典派貿易理論 / ヘクシャー=オリーン・モデル / 複数錐 / 貿易自由化 / 複数錐均衡 / 欧州経済統合 / 国際分業 / 欧州統合 / 域内分業 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究では、ヘクシャー=オリーン(HO)モデルの生産サイドを理論的背景としながら、要素賦存量と生産パターンの関係についてクロスセクションデータを用いて実証的に分析してきた。ここでは、単一錐と複数錐という2つの均衡に着目しながら、2種類の均衡のもとでモデルの推計と検定を行い、各時点における均衡の種類を実証的に特定するとともに、時間を通じた均衡の変化を分析してきた。本研究については、国際学術誌への投稿へ向けて論文執筆を進めた。 平成29年4月から8月にかけては、これまでの理論枠組み前提としながら、モデルを動学的に応用することで、経済統合地域における複数国の産業発展について分析を進めてきた。貿易の自由化を進める二カ国は、市場統合の結果として生産技術や生産物価格が類似していくと考えられる。従って、二国は共通の産業発展プロセスを辿ると考えられる。このことをHOモデルの枠組みに即して考えれば、「一人あたり資本量」と「一人あたり産出量」の間にある線形関係(発展経路)は、二国で共通になると考えられる。 実証分析のサンプルには、マレーシアとシンガポールを選択した。要素賦存量データと製造業の産業別データ(投資・雇用・産出量)を用いて2国共通の発展経路を推計した結果、二国が共通の発展経路を辿っていることが示された。本研究結果は、日本経済政策学会の学会誌である『経済政策ジャーナル』に掲載が決定している。 また上記研究の発展として、労働者の質的差異を教育水準でコントロールし、さらに要素増大的技術格差を導入した分析を行った。要素増大的技術の推計には、実行可能一般化非線形最小二乗法を用いた。推計の結果、労働者の質的差異をコントロールすることによりモデルのフィットが向上することが示された。また、2国の間には要素増大的技術に関して有意な差異が見られないことがわかった。本研究は、現在国際誌に投稿中である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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