伝統的建築物の力学性能解明に向けた木材横圧縮時のひずみ分布および弾塑性挙動の解析
Project/Area Number |
15J01788
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Wood science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小川 敬多 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 木材 / 横圧縮 / ひずみ / 横圧縮挙動 / ビデオ伸び測定法 |
Outline of Annual Research Achievements |
木組み接合部の力学解析を行なうためには,木材の横圧縮挙動を把握する必要がある.木材の横圧縮試験を実施した際に試験体を観察すると,負荷方向の位置によって,ひずみの集中が確認できることから,これを明らかにすることを目的とした. 昨年度に続いて,木材小試験体による横圧縮試験を実施し,負荷方向のひずみ分布をビデオ伸び法により測定した.今年度は試験体の樹種・寸法が異なる3シリーズの試験体を用意し,変形パターンを調べた.寸法30×30×30 mmのスギ小試験体のシリーズ(Sugi30),同寸法のヒノキ小試験体のシリーズ(Hinoki30),寸法50×50×50 mmのスギ小試験体のシリーズ(Sugi50)とした.半径方向負荷とし,試験体全体のひずみ(クロスヘッド変位/試験体高さ)が60%になるまで載荷を行なった. 負荷方向のひずみ分布を見ると,Sugi30シリーズでは横圧縮が進む(試験体全体のひずみが増大する)につれて,試験体の上側部から局所的なひずみが増大した(以降,Aパターンと記す).しかしながら,一部の試験体では上側部ではなく,中央部(試験体下面から10~15mm付近)から局所的なひずみが増大した(Bパターン).これは,この位置が最も変形のしやすい条件であったためと考えられる.一方,Aパターンの試験体は,部分的に変形がしやすい箇所が無かったと考えられる. 他のシリーズでも同様の試験を行なったところ,A,Bの2パターンが見られた.その割合をまとめると,Hinoki30でも50%の試験体ではAの変形を示している.Sugi50では全ての試験体でBの変形を示した.この結果から,AまたはBの変形を決定する大きな要因の一つに,試験体寸法が考えられる.寸法が大きくなると,部分的に変形がしやすい箇所が含まれやすくなり,Bの変形パターンが起こりやすくなると考えられる.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(27 results)