シンタキシン4のアンタゴニストによる表皮角化プロセスの制御
Project/Area Number |
15J02007
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research (2016) Kwansei Gakuin University (2015) |
Principal Investigator |
葛野 菜々子 国立研究開発法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,940,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | syntaxin-4 / 角質肥厚 / アンタゴニスト |
Outline of Annual Research Achievements |
報告者は当該期間に①ヒト表皮におけるシンタキシン4の局在および②シンタキシン2およびシンタキシン4はヘパリン類似物質により活性が制御されるのかを明らかにした。 ①ヒト表皮におけるシンタキシン4の局在:マウス皮膚組織においてシンタキシン4は表皮ケラチノサイトに強く発現していることが明らかとなっていた。今回、ヒト皮膚組織の切片においてシンタキシン4の発現を調べた結果、ヒト皮膚組織においてもマウス皮膚組織と同様に真皮の線維芽細胞よりも表皮ケラチノサイトに強い発現を確認した。 ②シンタキシン2およびシンタキシン4はヘパリン類似物質により活性が制御されるのか:シンタキシン2は皮膚では真皮の線維芽細胞に発現しており、細胞外からの刺激により細胞外へ提示されると、表皮ケラチノサイトの角化を抑制する。一方で、シンタキシン4は表皮ケラチノサイトに強く発現しており、刺激により細胞外へ提示されると、表皮ヘラチノサイトの角化を促進する。これらシンタキシン2およびシンタキシン4はヘパラン硫酸および同様の効果が報告されているヘパリン類似物質に結合する。In vitroの実験結果より、シンタキシン2はヘパリン類似物質による制御を受けない。一方で、シンタキシン4の活性がヘパリン類似物質により増強された。
これらの結果より、実際に生体においてヘパリン類似物質によりシンタキシン4の活性を増強し角化を促進させることができれば、これにより不全角化などの症状を改善することができるかもしれない。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)