Project/Area Number |
15J02148
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
須山 巨基 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 文化進化 / 芸術 / 技術 / 科学 / 文化伝達 / 情報伝達 / 言語 / 回帰性 / モジュール性 / 向社会行動 / 累積的文化進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では人間社会における科学、技術、芸術といった様々な文化大系がどのように発展してきたかを実証的に明らかにするために、様々な実験を通して、そのメカニズムを明らかにすることを目的とした。特に人から人へと文化を伝達するプロセスである文化伝達が累積的な文化の改良に与える影響を探索的に検討することを主眼とした。 技術における文化伝達の役割を探索的に検討した一連の研究では文化伝達によって技術に学習しやすく改良しやすい構造が創発することが明らかになり、その構造が言語で用いられるような統語に似たシステムである可能性が示唆された。科学における文化伝達の役割を検討した一連の研究では科学という文化体系において、一子相伝型の一人から一人へと知識を伝達する文化伝達方法では知識の劣化が生じやすく、一旦獲得された知識でもすぐに失われてしまうことが観察された。従って、多数の人間が同時に知識を伝達することにより、情報理論で言う冗長性を担保し、知識の劣化を防ぐ必要があることを初めて明らかにした。芸術における文化伝達の役割を検討した一連の研究では芸術に改良を加えようとする淘汰圧と文化伝達時に生じる情報劣化が芸術作品に構造を創発させ、より構造化された芸術作品であればあるほど芸術作品が美しいと判断されるようになっていくことが示された。 これらの研究はすべて国内・国際学会にて発表が行われ、さらに国際紙への投稿に向けた準備が現在行われている。またこれら一連の研究をすべてまとめあげ、博士論文への執筆を現在行っているところである。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)