NDH-光化学系I超複合体に介在するリンカータンパク質の分子進化
Project/Area Number |
15J02202
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Plant molecular biology/Plant physiology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大谷 卓人 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 光合成 / 分子進化 / 複合体 / 循環的電子伝達反応 / 植物生理学 / 遺伝学 |
Outline of Annual Research Achievements |
葉緑体NADH dehydrogenase-like (NDH) 複合体は光化学系I (PSI) 循環的電子伝達に関与している。被子植物においてNDHは、PSIと超複合体を形成しており、両者を繋ぐリンカータンパク質がLhca5とLhca6である。そのうちLhca6は、NDHの安定化に必須である (Peng et al., 2009)。一方、ゼニゴケは、Lhca6を有さず、NDHはPSIと超複合体を形成しない (Ueda et al., 2012)。アミノ酸配列に基づく分子系統解析より、被子植物への進化の過程で、Lhca6は、集光アンテナであるLhca2から分岐して進化したと考えられる。私は、Lhca6のリンカーとしての新しい機能を生み出す分子進化に注目し、この機能を付与するドメインの同定を試みた。シロイヌナズナLhca2-Lhca6間でドメイン交換を行ったタンパク質を発現する一連のキメラ遺伝子をシロイヌナズナlhca6変異体に導入した。得られた形質転換体において、NDH活性及び、NDH-PSI超複合体を形成出来るかを検証した。これらの結果から、Lhca6のストロマループ領域がリンカー機能を担っていることが明らかになった。さらに同領域はNDHとの相互作用に重要であることを明らかにした。 次に、リンカータンパク質のNDH-PSI超複合体中の位置を明らかにするため、lhca5変異体、lhca6変異体、major LHCIの各変異体、さらにはその三重変異体における超複合体形成と変異型複合体中に含まれるタンパク質を解析した。その結果、NDH-PSI超複合体において、Lhca5は、Lhca4の位置に置き換わって入り、またLhca6は、Lhca2の位置に置き換わって入ることにより、リンカーとして機能するモデルを提唱した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)