がん患者の心理的サポートに対する援助要請行動の促進の実現に関する研究
Project/Area Number |
15J02668
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松井 智子 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 援助要請行動 / がん患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,がん患者の心理社会的サポートサービスに対する援助要請行動の促進要因・阻害要因を把握し,心理社会的サポートサービスの利用を促進するためのサービス開発を目的とした。これまでの研究の結果より,各利用ステージで心理社会的サポートサービスの利用に影響する要因が異なることがわかった。したがって,例えば,利用ステージごと合ったメッセージ,つまり,テーラードメッセージを用いて重要他者からの勧めがあると,効果的に問題を抱えるがん患者を心理社会的サポートサービスの利用につなぐことができると考えた。そこで,がん患者の心理社会的サポートサービスの利用を促進するためのサービスとして, 3つの利用ステージ(無関心期(適応),無関心期(適応障害・大うつ病),関心期)に対してそれぞれテーラードメッセージを用いたチラシを作成し,その効果を検討することを目的とした。 外来通院中のがん患者を対象とし,インターネット調査を実施した。Time1の調査において,各利用ステージに対して,チラシなし群,チラシ(コントロールデザイン)群,チラシ(テーラードデザイン)群を設け,対象者をランダムに振り分けて,医療スタッフまたは家族から渡されたと教示した上で,チラシを提示した。約1ヶ月後に追跡調査を行った。 各利用ステージにおけるチラシの効果を検討するためにχ2検定を行った。その結果、いずれのステージにおいても、利用者数とチラシの種類との間に有意な関連は見られなかった。しかしながら,関心期においてのみ,有意ではないものの,テーラードデザインのチラシ群の利用者数が他の群より多かった。これらの結果の背景には,特に無関心期においてメッセージが利用ステージに合っていなかったこと,Time2のデータ収集時期がTime1から約1ヶ月後と早かったこと,実際の他者からの利用勧奨の影響の強さがあると考えられる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)