南スーダンの子どもの家庭内・社会内虐待被害からの回復を目指した心理社会学的研究
Project/Area Number |
15J03042
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中西 美絵 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 南スーダン / 難民 / 紛争とトラウマ / 癒し / 回復 / 心理社会的支援 / 戦争 / トラウマ |
Outline of Annual Research Achievements |
内戦の影響により南スーダンに入国できないため、本研究の目的を、当初の南スーダンの首都ジュバの子どもの虐待被害からの回復から、ウガンダの南スーダン難民を対象とした紛争による被害体験からの回復に変更している。平成28年度の本研究の目的は、紛争により困難な体験をした難民がその体験をどのように受け止め、対処しつつ、日々の生活を送っているのかについて、聞き取り調査から明らかにすることであった。 2016年10月から12月にかけウガンダに渡航し、現地調査を行った。調査は、ウガンダ北部のアジュマニ県にある複数の難民居住地の中から、同年3月に行った予備調査時に特定した居住地でフィールドワークを実施し、データを収集した。具体的には、通訳を介して難民の男女20名への個別インタビューおよび4つのフォーカス・グループ・ディスカッションを行い、避難するに至った経緯、過去の被害体験、難民居住地での生活状況、心理的ストレスへの対処法や支援の状況に関する聞き取りを実施した。また、癒しに果たす宗教の役割を検討するため、教会の礼拝に参加し難民の日常的な宗教活動を観察したり、牧師と信者による家庭訪問に同行しその様子を観察した。調査の結果、難民居住地に暮らす人々の最大の関心事は、衣食住の基本的ニーズの確保と子どもの教育へのアクセスの確保であることが分かった。また、居住地内で、親族や隣人による助け合いが存在しており、個々人の生存を支援し、孤立を防いでいることも分かった。また、人と関わることや神に救いを求めることがストレスの軽減に繋がっていると人々が感じていることも分かった。 調査終了後は、データの整理・分析を行い、学会において研究成果の発表を予定している。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)