神経細胞内小胞輸送におけるPtdIns(5)Pの関与とその制御機構の解明
Project/Area Number |
15J03355
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General medical chemistry
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋本 寛 九州大学, 生体防御医学研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 小胞輸送 |
Outline of Annual Research Achievements |
Protrudinは小胞輸送を促進することにより神経突起伸長を制御する因子として知られている。また、Protrudinの結合分子として、PtdIns(5)Pの代謝に関与すると報告されているTMEM55が同定されている。前年度までに、TMEM55の結合タンパク質をプロテオミクス解析により探索したところ、その候補分子として、いくつかのリソソーム膜タンパク質が同定された。今年度は、これら同定タンパク質のバリデーションを行ったところ、TMEM55はV-ATPaseをはじめとしたタンパク質とリソソーム膜上でコンプレックスを形成していることが確かめられた。TMEM55のリソソーム上での機能を調べるために、TMEM55のノックダウンを行ったところ、TMEM55の枯渇によりリソソームストレスが上昇し、TMEM55がリソソームホメオスタシスの維持に寄与していることが示唆された。加えて、TMEM55と複合体を形成するV-ATPaseについて、TMEM55ノックアウトマウスから樹立した細胞を用いて、V-ATPaseアセンブリーを解析したところ、TMEM55がV-ATPaseのアセンブリーに寄与していることが示唆された。またその一方で、免疫染色による解析から、TMEM55はリソソームポジショニングに寄与していることが判明した。TMEM55はProtrudinと結合することから、小胞輸送に関与する因子であるProtrudinとの結合が、TMEM55によるリソソーム輸送に寄与しているのではないかと考えられた。これらのことから、TMEM55はリソソーム機能維持、リソソーム輸送に重要な役割を果たしていることが示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)