タイにおける民主化と法の支配:体制変動期の司法の裁定に関する政治学的分析
Project/Area Number |
15J03801
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
外山 文子 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 立憲主義 / 政治の司法化 / 憲法裁判所 / 独立機関 / 民主化 / 民主主義 / 高級官僚用高等教育機関 / 判事の経歴 / 司法制度改革 / 司法の政治化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は最終年度ということで、研究成果を単著としてまとめるために、全体のストーリーの組み上げ作業と、足りない資料の収集、憲法裁判所裁判官のインタビューなどについて行った。タイは、2014年5月以降、軍事暫定政権による支配が続いており、なかなか民政移管する様子がない。言論統制や研究者に対する監視は、むしろ以前よりも厳しくなりつつあり、政府に非常に近い機関である憲法裁判所や独立機関に対する調査は、慎重に進めなくてはならなかった。 6月に憲法起草に関わった法学者と、民主化運動の学生指導者であった人物にインタビューを行った。またセミナーなどの機会を狙って、裁判官にも話を聞くなどした。加えて、タイにおいて司法に変化が生じる契機となった事件に関する文献および新聞記事を集めた。込み入った事案であったため、知り合いのタイ人法学者に、事件の経緯など詳細について聞きに行った。 タイ司法に関する文献に加えて、単著を執筆するために、欧米の立憲主義の発展に関する文献や、ドイツやフランスの憲法裁判所に関する文献も収集した。アジアに関する研究とは異なり、欧米の立憲主義に関する研究は非常に数が多く、深く研究がなされているため専門性が高いが、友人のタイ人法学者や現役の憲法裁判所判事などから研究の動向についてご教示頂くことができた。 3年間の研究成果については、2018年度中に図書として出版するための準備中である。大変貴重な助成金を頂き、心より感謝申し上げる。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(17 results)