Project/Area Number |
15J04068
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
佐藤 暁 首都大学東京, 人文科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 意味理論 / ウィトゲンシュタイン / フレーゲ / ブラッドリーの無限後退 / 意義 / 語りと示し / デイヴィドソン / ダメット / 理解 / 言語哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究では、意味理論の方法論的問い、すなわち、意味理論において意味概念はいかにして表現されるのか、そしてなぜ意味はその方法で表現されねばならないのかという問題について、意味理論以前の哲学に遡り、意味理論の方法の哲学史上の位置づけとそれによる明確化を行った。具体的には意味理論の方法を、ウィトゲンシュタインの有名な示しの概念を形式化したものと捉え、さらにこの示し概念の哲学的源泉として、ブラッドリーの無限後退とフレーゲの意義概念をとりあげ、両者との関係から、何をすれば意味を示すことができるのか、なぜ意味は示されねばならないのかを明らかにするという作業に従事した。 まずブラッドリーの無限後退をめぐる議論について、様々なバリエーションを調査、検討し、1.無限後退してはならない理由、2.無限後退を引き起こす説明における非説明項及び、3.説明項としてそれぞれ何を明示的、暗黙的に想定しているか、という点から分類を試みた。その結果、ブラッドリーの無限後退は、命題や事態の統一性、現実性、形成過程の説明方法における混乱から生じる、方法論的な錯誤であるということを明らかにした。このような方法論的な問題に対する解決として考案されたのが、示しの概念であり、文の意味、及びその理解をいかにして表現できるのかという意味理論の出発点となる方法論的問いを哲学史上初めて自覚的に提起したのがウィトゲンシュタインである、という位置づけを確立することが、ここから可能になる。 またフレーゲの意義概念について、ダメットの導入した単純述語と複合述語の区別に基づくことによって、なぜ語の意義が示されねばならないのかの論証を与えられるという着想を得た。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)