うつ病に対する脱フュージョンの有効性検討のための新しい行動指標の開発
Project/Area Number |
15J04336
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
茂本 由紀 同志社大学, 心理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 漢字迷路課題 / 抑うつ的反すう / 関係フレーム反応 / 行動の柔軟性 / ACT / 脱フュージョン / 関係フレームづけ / 非柔軟性 |
Outline of Annual Research Achievements |
抑うつ的反すうは,人間の言語能力の一つである関係フレーム反応が引き起こす問題解決行動の1つである(Torneke,2013)。本来,問題解決行動であるはずの抑うつ的反すうは,行動の非柔軟性を引き起こし,問題解決行動として機能していないことが指摘されている。このように,抑うつ的反すうは,関係フレーム反応により引き起こされ,行動の非柔軟を引き起こすことで,不機能な問題解決行動となり,直面している問題が解決せず,うつ病の発症につながることとなる。 この一連の流れを断ち切る方法として,関係フレームづけの機能を一時的に止める脱フュージョンという介入がある。しかしながら,この脱フュージョンの効果測定法として使用されているIRAP(Implicit Relational Assessment Procedure )は,臨床場面での使用が難しいという問題が指摘されている。そこで,本研究では,抑うつに対する脱フュージョンの効果検討のための新しい効果測定指標である漢字迷路課題を開発し,その妥当性を検討してきた。 まず,研究1-1と研究1-2では,漢字迷路課題を開発し,漢字迷路課題が行動の柔軟性を測定する課題としての妥当性を有しているかを検討した。その結果,漢字迷路課題は行動の柔軟性の測定課題として妥当であることが示された(茂本・武藤,2017)。 次に,研究1-3では,漢字迷路課題が,関係フレーム反応を測定する課題としての妥当性を有するように,課題を改良した。さらに,研究2では,改良後漢字迷路課題が,関係フレーム反応の測定課題として妥当であるか,および抑うつ的反すうの測定課題として適用可能であるかを検討した。その結果,関係フレーム反応の測定指標としての妥当性は示されなかったが,抑うつ的反すうの測定指標として適用可能であることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)