カントの目的論の形成史的研究 ―自然神学批判と二世界論の転換を軸にして―
Project/Area Number |
15J05615
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
|
Research Institution | Keio University (2017) Sophia University (2015-2016) |
Principal Investigator |
増山 浩人 慶應義塾大学, 文学部, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | カント / バウムガルテン / ヴォルフ学派 / ライプニッツ / 形而上学 / 自然神学 / 神の存在証明 / ドイツ哲学 / ヒューム / 世界論 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は主に以下の三つの研究活動を行った。 1) 拙著『カントの世界論』に関する合評会および書評への応答文の作成。まず、河村克俊氏による拙著の書評に対する応答文を作成した。さらに、平成29年8月24日に東北大学でも拙著の合評会が開催された。当日は、檜垣良成氏(筑波大学)、三重野清顕氏(東洋大学)、佐藤恒徳氏(東北大学)による拙著へのコメントとそれに対する著者の応答を行った後、参加者全員で拙著について議論した。このことによって拙著の出版後のインパクトと今後の課題を改めて確認することができた。なお、コメンテーター三氏の書評とそれに対する著者の応答文が東北大学哲学倫理学合同研究室の機関誌『モラリア』に掲載される予定である。 2) カントの「可能性に基づく神の存在証明」に関して以下の二点を明らかにした。①問題史的に見た場合、ライプニッツの『モナドロジー』43項と44項がカントの「可能性に基づく神の存在証明」の原型であること、②しかし、カントは、ライプニッツの著作ではなくバウムガルテンの『形而上学』との対決を通して、自らの「可能性に基づく神の存在証明」を作り上げたこと。①の成果は、日本ライプニッツ協会第4回春季大会で発表した。②の成果については、英語論文にまとめた。同論文は、最後の改稿を行った上で来年度に国際誌に投稿する。 3)2018年2月の10日間のドイツ滞在。まず、ドイツ国立図書館とバイエルン州立図書館で資料調査を行った。さらに、Marcus Willaschek教授(フランクフルト大学)、Lothar Kreimendahl名誉教授(マンハイム大学)、Clemens Schwaiger教授(ベネディクトボイエルン哲学・神学校)を訪問した。彼らから作成中の英語論文に対してコメントをもらえたこと、さらに彼らと将来的な国際共同研究の約束を取り付けられたことは大きな収穫であった。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(11 results)