ロシア連邦沿ヴォルガ中流域非ロシア人正教徒の宗教儀礼の変遷に関する研究
Project/Area Number |
15J06068
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
櫻間 瑛 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2017: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2016: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ロシア / ロシア正教 / 伝統宗教 / シンクレティズム / エスニシティ / 民族学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年となった本年度は、引き続き関連する文献の調査を行うとともに、現地での聞き取り調査を行った。 文献調査に関しては、帝政期の宣教師の記録に着目し、その中で本研究課題の対象である非ロシア人正教徒出自の聖職者の記述を分析した。特に、これらの聖職者が自らと同じ非ロシア人の正教徒の宗教実践にどのような視線を向けていたのか、またいかなる民族的な自己認識を持ち、変化していたのかを分析した。ここから、基本的に土着の信仰に対しては否定的な視線が向けられていたことが確認できた。と同時に20世紀に入ってからは、ロシア正教徒であるとともに独特の民族としての自覚も強まっていったことが明らかとなった。これらの知見をまとめたものについては、近刊予定の英文論文集に寄稿している。 また、夏には対象地域での現地調査を行い、資料の収集を行うとともに、現地関係者への聞き取りを行った。今年度は、対象地域のうちロシア連邦内のタタールスタン共和国とマリ・エル共和国を訪問地とした。前者では、民族運動関係者および現地研究者と面談する機会を持ち、民族運動の現状などについて聞き取りを行った。特に、近年は若者向けの文化セミナーに力を入れ、いわゆる伝統文化の実践的習得に重きを置いているという様子が確認された。もっとも、これについては実際の様子を確認する必要もあると認識している。後者での現地調査については、教会関係者および現地民族団体関係者への聞き取りを行った。教会関係者からは、聖書の翻訳運動等についての聞き取りを行い、当初想定していた以上に、民族運動・文化団体との良好な関係がうかがえた。また民族団体側への聞き取りからも、ロシア正教会と表面的な対立の様子などは伺われなかった。さらに、民族文化を観光資源化している様子も伺われ、これらについても今後さらに実態を明らかにすべく調査を進める必要があると考えている。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)