西部タンザニア、ウガラ地域のミオンボ疎開林における人間活動と野生動物の関係
Project/Area Number |
15J06368
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 恵理子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
|
Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | ウガラ地域 / ミオンボ疎開林 / 大型哺乳類 / 繁殖期 / 人間活動 / 牧畜活動 / 伝統知 / 哺乳類 / 水場 / タンザニア / ウガラ / 疎開林 / 哺乳類相 / 生活知 / スクマ / 牛の放牧 |
Outline of Annual Research Achievements |
タンザニア西部・ウガラ地域のミオンボ乾燥疎開林帯において、中大型哺乳類相の継続調査をおこなった。大型哺乳類の痕跡調査から、繁殖期や繁殖に伴う群れの構造の変化の一端が明らかになった。さらに、調査地においてこれまで申請者が生息確認をしたことのなかったウォーターバックの群れをはじめて直接観察することができた。近年、ウガラにおいて人間活動が活発化している。中でも、他地域から移住してきた人々による牧畜活動の活発化はこの地域の生態系に大きな影響を与えていると考える。ウガラにおける人間活動と哺乳動物の環境利用についての年変化について分析結果をまとめた論文をヒトと動物の関係学会誌に投稿した。また、地域住民と自然環境との関係の調査から、新たに19 種の植物と 4 種の動物が生活の中で用いられていることが分かった。上記の調査中に、動物を呼ぶことができる笛があるという事を教えてもらい、実際にその効果についての実験を行った。笛の話を聞いた当初は、迷信のようなもので実際に動物を呼ぶ効果があるとは想像していなかった。しかし、実験の結果多くの動物種が反応を示しその効果に驚かされた。この笛は、聞き取り調査をした村人たちが子供の頃に、におじいさんたちに教えてもらって作って遊んでいたそうだ。遊びを通して、動植物の知識を学び受け継いでいる貴重な伝統知の一つを記録することができた。 今後さらに、人間活動の調査と野生動物の行動生態学的な調査結果を併用しながら分析を進め、まとめあげる予定である。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(3 results)