シアル酸認識レクチンシグレック9と認識糖鎖の相互作用による抗癌免疫監視の制御機構
Project/Area Number |
15J06515
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高野 舞子 名古屋大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2017: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | シグレック9 / シアル酸 / がん / 転移・浸潤 / 免疫監視機構 / 炎症 / マクロファージ / 幹細胞 / シグレック9 / シアル酸含有糖鎖 / 認識糖鎖構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
シアル酸認識レクチンシグレック9は、単球や顆粒球に発現している。当研究グループは、シグレック9とがん細胞上のシアル酸含有糖鎖との相互作用によりがん細胞の運動性が増強することを報告した。さらに、それが細胞内シグナル分子の分解亢進により、シグレック9を発現するヒト単球系細胞ではがん細胞との相互作用により抑制性シグナルが伝達されることを示した(Sabit, et.al., 2013)。また、当研究グループは乳歯の歯髄幹細胞(SHED)とその培養上清が脊髄損傷等の炎症性疾患に治療効果を奏することを示してきた(Matsubara, et. al., 2015)。また、その治療効果が炎症性サイトカインの減少や、マクロファージの抗炎症性M2型への誘導に起因することを示した。さらにSHEDの培養上清からシグレック9の細胞外ドメインとケモカインMCP-1の2因子をM2誘導因子として同定し、シグレック9がマクロファージのケモカインレセプターCCR2上のシアル酸含有糖鎖に結合することが必要であることも報告した。平成29年度は2因子によるブレオマイシン(BLM)誘発性急性肺炎マウスをモデルとした検討を行った。 当研究グループでは、SHEDの培養上清がBLM肺炎モデルの治療に有効であることを報告しており(Wakayama, et. al., 2015)、シグレック9とMCP-1も同様の効果を示すことも先行研究からわかっている。同モデルでは、BLMで激しい肺炎が惹起され、モデルが死亡する。病理学的には、肺組織に免疫細胞が浸潤し、肺線維芽細胞が活性化して不可逆的な線維化が進行する。申請者は、BLM肺炎への2因子の介入メカニズムを解明すべく、BLM投与後の肺組織の炎症性サイトカインやマクロファージ極性マーカーの遺伝子発現を解析した。さらに7日目には肺胞洗浄液中の細胞のプロファイルと遺伝子発現を解析した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)