Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
平成29年度は、トリプトファン(TRP)の代謝時間を考慮した、メラトニン分泌促進のために最適なTRP摂取のタイミングを検討する実験を実施する予定だった。しかし、プレ実験のデータや国内外の先行研究と照らし合わせてみても、TRPのメラトニンへの代謝時間を考慮したところで、夜間の睡眠に及ぼすメラトニン分泌量の増加は望めないだろうという結論に至った。そこで、本年度はこれまでに行った研究成果から生じた未解決の部分を明らかにするための研究を行うことにした。昼間の光が夜間のメラトニン分泌に影響を及ぼすメカニズムには、青色光の影響が考えられる。そこで、昼間に曝露する光のスペクトル分布に着目し、日中に青色光もしくは赤色光に曝露することでその後のメラトニン分泌や直腸温のリズムがどのように変化するかを検討した。健常な男性被験者を対象に上記の2条件の実験を行った。その結果、メラトニン、直腸温はともに位相が前進していたが、振幅が増大してるとは言えなかった。さらなるデータ収集が必要である。さらに平成28年度までに実施した実験研究成果を論文としてまとめ、Chronobiology International誌に投稿し掲載された。なお、本研究の内容は、第24回日本時間生物学会学術大のシンポジウム「時間生物学からみたシフトワークの適応と戦略」にて、成果の概要を発表した。さらに、第37回看護科学学会学術集会の交流集会「生体リズムを看護に活用する」でも発表した。看護師をはじめとする交代制勤務で働く労働者の、メラトニンの夜間分泌低下を予防するための実践的方法として、夜勤後の昼間には明るい環境で仮眠をとることの有効性を示した。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2017 2016
All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results, Open Access: 1 results, Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (6 results) (of which Int'l Joint Research: 3 results)
Chronobiology International
Volume: 35 Issue: 2 Pages: 229-239
10.1080/07420528.2017.1394321
Journal of Physiological Anthropology
Volume: 36 Issue: 1 Pages: 1-8
10.1186/s40101-017-0135-9