中生代における海洋底生生態系の変革:生痕化石からの実証と数理モデルによる評価
Project/Area Number |
15J08821
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Stratigraphy/Paleontology
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
泉 賢太郎 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物・生態系環境研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 生痕化石 / Phymatoderma / Phycosiphon / 中生代 / 堆積岩 / 底生生態系 / プランクトン微化石 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、前年度に引き続き野外調査による生痕化石データの収集を行い、同時にベースラインとなる数理モデルの設計に取り組んだ。 野外調査においては、生痕化石記録からの実証を目的として、重点的に研究をしているPhymatodermaという生痕化石や、モデルの中核となる現象である「小型生痕によって選択的に乱された生痕化石」を研究対象として、調査を実施した。具体的には、豊浦層群西中山層、上総層群、千倉層群白間津層などを調査した。野外調査の中で特筆すべき成果としては、上総層群調査において生痕化石Phymatoderma(ただし厳密には一部のdiagnosticな形質を確認できておらず、記載上は、cf. Phymatoderma isp.)の標本を新たに発見した。さらに上総層群の調査では、小型生痕に選択的に乱された生痕化石についても新たな産出事例を発見した。これらの産出記録は、本研究の作業仮説と整合的である。 一方、数理モデルによる評価については、ベースラインとなるモデルの基本設計を進めた。その際に、モデル化を試みている現象について、モデルのパラメータ設定を行う際に必要となる重要な野外データが、これまでの自身の研究データの中で欠如していることが分かった。そのため、モデル化をするためには詳細な野外調査に基づく新規生痕化石データが必要になるので、2016年度後半には不足データの採取を目的とした野外調査を千倉層群白間津層において実施した。 その結果、モデル化の際に必要な全ての野外データを取得することは出来なかったが、モデル化を試みている生痕化石現象に関する新たな知見(小型生痕に選択的に乱された生痕化石に関する詳細な堆積学的・形態学的データや、選択的に他の生痕化石を乱している小型生痕の中でも代表的な種類であるPhycosiphonに関する堆積学的・形態学的データなど)を増やすことに成功した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)