インドにおける大学教員の資格―ルートの多様性に着目して
Project/Area Number |
15J09329
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology of education
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡辺 雅幸 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
|
Project Status |
Declined (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2016: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | インド / 高等教育 / 大学教授職 / 大学教員 / 資格制度 / 資格試験 / 連邦制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大学教員になるまでのルートの多様性に着目し、インドにおける大学教員の資格の制度的位置づけとその実態を明らかにすることである。当該研究は、資格制度という観点から、昨今高等教育の質保証が課題とされるわが国の高等教育研究にも示唆を与えるものとして意義があると考える。平成27年度は①主に専門分野の知識が問われる大学教員になるための資格試験(以下、大学教員資格試験)の分析、②大学教員になるための多様なルートの比較分析、③大学教授職に関連する資料の収集と分析、④実態調査、の4点の作業を行った。 まず①として、連邦レベルの大学教員資格試験である全インド資格試験(NET)と州レベルの州資格試験(SET)を比較することによって、連邦と州の大学教員像の違いを明らかにすることに努めた。具体的には、連邦が大学教員資格試験制度を主導しているため、NETとSETに大きな制度的違いはなく、結果として連邦と州の大学教員像には大きな違いはない(どちらの大学教員像も研究者というよりは教育者としての側面が強い)と予測された。 次に②として、インドの大学教員資格において、大学教員資格試験と比較しながら、博士号がどのような位置づけにあるのかを明らかにした。分析の結果、インドにおいては修士号取得と大学教員資格試験の合格によって大学教員になるルートが「本流」であるとすれば、博士号取得によって大学教員になるルートは「傍流」であることがわかった。 最後に③、④として、図書館やインターネットなどを通じて資料の収集と分析を行うとともに、インドの大学教員の実態について、タミル・ナードゥ州チェンナイにおいて大学教員にインタビュー調査を行った。少なくとも今回の調査からは、採用において大学教員資格試験の合格や博士号取得の重要性が確認でき、インドにおいて資格制度がある程度機能していることを示唆する結果を得ることができた。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)