地名に関する文化地理学的考察:米国における黒人を記念した場所を事例に
Project/Area Number |
15J09335
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北田 依利 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 文化地理学 / 人種 / 記念 / 名付けの政治 / 都市空間 / 多文化主義 / 都市研究 / アメリカ研究 / 記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、公共空間に設置された記念碑の一形態として場所の名付けに着目し、米国において黒人を記念した場所が持つ政治的・社会的意義を、文化地理学の視点から明らかにするというものである。米国では、黒人の活動家や作家を記念して道や学校などを名付ける動きが20世紀後半から今日まで全国的に盛んに見られる。先行研究は、黒人の名を冠した場所の多くが現在も続く人種による住居隔離を反映して黒人の集住地区に偏っており、黒人の記念が象徴する社会の変化が、人種間の不平等と連鎖し、逆説的にも人種マイノリティの隔離を維持していることを指摘してきた。こうした議論を受けて、本研究は黒人に因んだ地名の集中が継続的に見られたニューヨーク市の伝統的な黒人地区に焦点を当て、こうした地域の1970年代以降の変遷と多くの黒人を記念した地名、住民の相互作用により、どのような空間が形成されてきたかを、資料収集とフィールドワークにより検証してきた。 本年度は公共史としての道の名付けというテーマを軸に研究活動を行った。2016年3月29日から4月2日まで開催されたアメリカ地理学会にて、公共史としての道の名付けについて報告を行った。春、ニューヨーク市に3週間滞在し、ニューヨーク市議会図書館・ショーンバーグ黒人研究センターで資料調査を行い、市議会の議事録や新聞の関連記事を収集した。また関係者に聞き取り調査も実施することができた。 7月には京都で、第2回地域文化・政治研究大会を主催した。これは、アメリカ研究を志す全国の大学院生が集まり研究発表を行う大会で、大変盛況に終えることができた。 最後に、本研究を研究史の大きな文脈に位置づけるために多分野の書籍を購入し、自身の事例を幅広い先行研究と対話させることができた。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)