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夏目漱石の文学観におけるウィリアム・ジェイムズの影響

Research Project

Project/Area Number 15J09752
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field Japanese literature
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

岩下 弘史  東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2015-04-24 – 2017-03-31
Project Status Completed (Fiscal Year 2016)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords比較文学
Outline of Annual Research Achievements

2016年8月までアメリカNew York Universityの比較文学科に留学した。そこでは主にウィリアム・ジェイムズについての最新の研究にふれ、さらに比較文学という手法それ自体がどのようにして発展してきているのかを確認した。より具体的な研究については、当初の予定では、漱石の初期における文芸批評に見られる科学的スタンスがどのようにしてとられるようになったのか、ジェイムズとのつながりはどこにあると言えるのかということを調べること、また、そうした科学的なスタンスと一見相矛盾するような心霊研究にジェイムズも漱石も関心を持っていたが、どのようにしてそうした対立するような二つの領域を探求せずにはいられなかったのかを明らかにすること、の二つが目的であったが、実際の留学期間中で日本ではアクセスし辛いWilliam James Studiesなどの研究雑誌の調査でさらなるジェイムズと漱石の関係性が明らかになった。それは自由意志論についてである。ジェイムズは当時主流であった自由と決定論が両立するという立場に反対して偶然性あるいは可能性の重要性を説いていたが、これは漱石にもあてはまる。漱石は『明暗』という遺作で偶然性を中心的な問題としていたが、それはそうした自由との関連で考えられるべきものなのである。同作ではポアンカレが言及されるが、ジェイムズ研究によればポアンカレの自由意志論はジェイムズに端を発するような考えである。帰国後は留学で得た知見をまとめ論文を製作している。

Research Progress Status

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

28年度が最終年度であるため、記入しない。

Report

(2 results)
  • 2016 Annual Research Report
  • 2015 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 田中王堂の文芸批評―自然主義とのかかわりについて2015

    • Author(s)
      岩下弘史
    • Organizer
      日本比較文学会
    • Place of Presentation
      立命館大学
    • Year and Date
      2015-06-14
    • Related Report
      2015 Annual Research Report

URL: 

Published: 2015-11-26   Modified: 2024-03-26  

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