国際インフラ整備事業に関係する組織の清廉さ(integrity)意識に関する研究
Project/Area Number |
15J10557
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横内 陳正 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | プロジェクトマネジメント / 国際インフラ整備事業 / 規範意識 / 調査モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,国際インフラ整備事業に携わる組織を対象に,事業のマネジメントに係る規範意識を抽出し,現場における規則運用に関する対立がどのような規範意識の差異に起因しているのかを組織間関係論の理論に結び付けながら明らかにすることを目的としている。研究実施計画に基づき,本年度は,(1)規則の運用方法に関する組織間の対立が生じた事例の選定,およびヒアリングを通じた情報収集,(2)国際開発金融機関,発注機関,建設企業を対象に,職員の規範意識とその背後にある組織文化・価値観を抽出するための質的インタビュー調査モデルを改良し,対象に即した形で再構築することを試みた。
(1) 検討を進める事例として,組織間の対立が原因となり融資が取り消されたパドマ多目的橋建設事業を選定した。しかしながら,世界銀行とバングラデシュ政府とのやり取りに関する公文書に不開示情報が多く含まれる等の困難が生じたため,対象事例については,情報収集の実行可能性を考慮し,アジア開発銀行とタイ政府との間で対立が生じたサムットプラカン汚水処理プロジェクトを改めて選定した。当該プロジェクトは,アジア開発銀行の異議申立制度・独立審査機関によって精査されており,内実の大部分が明らかにされている。
(2) 調査モデルの改良に先立ち,国際開発金融機関の職員を対象にした修士研究において,申請者が用いた手法(映像ケースを組み込んだ質的インタビュー調査手法)を調査モデルとしてまとめた。具体的には,事業のマネジメントに関する規範意識や価値観を,抽象的な形でなく,文脈に即した形で対象者から抽出する方法として,調査に用いる映像ケースの作成方法,質的インタビュー調査の実施方法,ならびに収集した質的データの分析方法をパッケージ化し,ひとつの包括的な調査モデルとして提案した。また,当該調査モデルの適用を通じて得られた調査結果に基づき,その有効性を検討した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)