アニオンホールを有する酸・塩基協奏型不斉有機触媒の精密設計及び不斉反応への応用
Project/Area Number |
15J10858
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小倉 義浩 名古屋大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
|
Project Status |
Declined (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 不斉反応 / 有機触媒 / 不斉シアノ化反応 / 触媒反応 / 酸・塩基 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究員は平成27年度の研究として、アニオンホールを有する酸・塩基協奏型不斉有機触媒の精密設計及び不斉反応への応用を行った。具体的には、新たな基質であるβ,γ-不飽和-α-ケトエステルやα-アルキル-α-ケトエステルに対するシアノアルコキシカルボニル化反応において、本触媒が極めて有効であることを見出し、目的生成物を高収率・高エナンチオ選択的に得ることに成功した。また、反応生成物の誘導検討を行い、官能基が高度に密集した反応生成物の効率的変換にPerkins触媒が有効であることを見出し、医薬中間体として期待される有用な分子骨格へと導くことに成功している。α-ケトエステル類に対してアニオンホールを有する触媒を用いることで、不斉シアノ化反応が効率的に進行することを見出し、基質適応範囲を拡張できた他、安定なシアノヒドリン等価体であるシアノヒドリン炭酸エステルの合成的有用性を示すことが出来た功績は大きいと考えている。本研究員の本年度の研究成果はアメリカ化学会のOrganic Letters誌に誌上掲載された(Org. Lett. 2015, 17, 6070.)他、第32回有機合成化学セミナーにおいて研究発表をし、優秀賞を受賞している。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)