ピントリッキオと周辺画家による聖母子像の制作と転用についての研究
Project/Area Number |
15J10899
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
永井 裕子 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2016: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ルネサンス / ピントリッキオ / ピントゥリッキオ / 円形画 / トンド / 授乳の聖母 / 美術 / 聖母子像 / イタリア |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度に引き続いて『ピントリッキオと周辺画家による聖母子像の制作と転用についての研究』を研究テーマとし、2016年度は1)研究調査と2)研究成果の発表/論文執筆を行なった。 1)研究調査:2016年8月~9月にローマとシエナに滞在し、論文執筆に必要な資料集めや作品調査を行なった。ローマでは、ヘルツィアーナ図書館やヴァチカン図書館などの研究機関において、文献資料および写真資料を収集した。シエナでは、シエナ絵画館に所蔵されるピントリッキオの円形画の調査と写真撮影を行なったほか、大聖堂ピッコローミニ図書館やサン・ジョヴァンニ・バッティスタ礼拝堂でも関連する作品の調査を行なった。 国内では主に、学会発表と論文執筆に向けた文献調査を行なった。これまでに収集した文献や写真資料を精査したほか、各大学図書館や西洋美術館資料室などから新たに必要な資料を収集した。 2)研究成果の発表/論文執筆:2016年5月に、第69回美術史学会全国大会(筑波大学)において、「ピントリッキオの円形聖母子画におけるトスカーナ地域伝統の受容」と題した口頭発表を行い、この画家に帰される3枚の板絵とフィレンツェ芸術からの図像の影響について、イタリア美術を専門とする多くの研究者から有益な意見を得た。また、この発表と8月から9月にかけて行なった海外調査の結果を踏まえて、同学会の学会誌『美術史』に「ピントリッキオの円形聖母子画におけるフィレンツェ芸術伝統の受容」と題した論文を投稿し、182冊に掲載されることが決定している(2017年3月刊行予定)。 2015年に行なった発表に基づいて、ヒューストンのサラ・ブラッファー・キャンベル財団が所蔵する《授乳の聖母》の図像源泉に関する考察を「ピントリッキオによる授乳の聖母の図像-中世の祈念画からの図像利用-」として執筆した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)