Project/Area Number |
15J12300
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Education
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
宮田 まり子 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2016: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 相互行為 / 積み木 / 3歳児 / 保育教材 / 保育者 / 遊び |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究課題をまとめて学位請求論文として論文化して提出し、審査を経て学位を取得した。 この論文は,園に設置された積み木に対して3歳児が行なう行為,及びその積み木を介して行なわれる他児との相互行為についての過程を検討することを目的としたものである。積み木は,保育教材としての歴史が最も古く,普及率も高い。しかし積み木を含め,日本の幼児教育分野における積み木に関する教材研究は未だ少なく,幼稚園設立(1840年)より乳幼児の保育に必要な物として設置されてきたにもかかわらず,その価値や意義を究明した知見は殆どない。そのため,積み木などの教材によって構成配置される物的環境がいかにして幼児間の関係をつなぎ,発達を支援しうるかについては明らかにされておらず,効果的かつ実践的な支援方法についても提案されていない。そこで本論文では,園における3歳児が,積み木を介して他児と相互行為を行なう実際の様子から,積み木という教材が3歳児の相互行為に及ぼす影響について検討を行った。結果,3歳児が特に積み木の「崩れ」を刺激として他児の意図を理解したり,他児への働きかけを促進させたりしていることが示唆された。保育者が積み木場面に参加する場面に着目した検討では,構築物に対するイメージの生成を支援する保育が積み木場面の展開と継続に必要であることが明らかになった。また,保育者が参加した場合,言語的相互行為の割合が高くなる傾向にあることが示された。相互行為が促進される場面における保育者の言語的行為は,幼児の行動を統一させる可能性を高めることになる。よってともすれば相互行為による新たな環境の生成ではなく,そうした相互行為は抑制され,場の同質化が促進されるに過ぎなくなる可能性がある。これらのことは,積み木教材を使用する際の配慮すべき課題である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)