文書からみる中世日本の相続―公家・寺家・武家の比較研究―
Project/Area Number |
15J12377
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
巽 昌子 東京大学, 史料編纂所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2017: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2016: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2015: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 中世史 / 相続 / 醍醐寺 / 院家 / 法流 / 付法状 / 処分状 / 比較研究 / 家 / 古文書学 / 寺家 / 財産 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は日本中世における相続で用いられた文書の中で、これまで明確な位置付けがなされてこなかったものに再検討を加えることを目的とするものである。それらの文書の役割や意義を捉え直し、作成された理由を追究することを通じて、公家・寺家・武家社会それぞれにおいてなされた相続の特質の解明を目指した。 昨年度までの研究により、相続で用いられた文書の再検討という第一の目的は達成された。それらの成果を土台としながら、研究期間の最終年度にあたる本年度は相続時に用いられた文書を基に、公家・寺家・武家社会の比較研究という最終的な目標に向けて、これまでの研究成果を論文にまとめ公表することに主眼を置いた。 はじめに昨年度の研究を発展させ、寺家社会の相続の特色である、法流の相承に検討を加えた。具体的には、法流の相承時に用いられる付法状に焦点を当てながら醍醐寺における相続の特質を探り、「付法状の役割と作成意義 ―醍醐寺僧憲深の処分を中心に― 」(『日本史研究』掲載号未定(採用確定))としてまとめた。 続いて法流の相承の問題と絡め、各法流の拠点となった院家の役割や、醍醐寺を統括する座主の譲補次第に着目し、研究成果は「醍醐寺における院家の役割 ―報恩院の相続を基に― 」(『東京大学史料編纂所 研究紀要』第28号、2018年3月)、「醍醐寺三宝院と座主職の相承 ―『醍醐寺座主譲補次第』からの検討― 」(『お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所 比較日本学教育研究部門研究年報』第14号、2018年3月)として公表した。 これらの論点はいずれも寺家社会と公家・武家社会の関係性を探る上で重要な観点となり得るものである。その成果を足掛かりとして、公家・寺家・武家社会における相続の比較・検討にも既に取り組んでおり、本研究課題の集大成として、近日中の公表を目指している。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)