肝線維化を誘導する特異的因子の発見・機能解析および病態機序の解明
Project/Area Number |
15K09027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
吉田 周平 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10751183)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | PDGF-B / M2BPGi / 肝フィブロスキャン / 肝病理 / 血清(血漿)サンプル / 肝線維化マーカー / 血小板数 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
既存の肝線維化マーカーおよび血小板由来のPDGF-Bの特異度・感度を肝障害患者の血清(血漿)サンプル・肝フィブロスキャンデータ・肝生検病理所見・臨床データを用いて比較・解析・検討した。血清PDGF-B量を血小板数(PLT)で割った指数についても肝線維化の程度との相関を比較検討した。さまざまな既存肝線維化マーカー(M2BPGi、ヒアルロン酸、P-III-P、IV-Collagen・7S)とPDGF-B・PDGF-B/PLTの特異度&感度について解析・比較を繰り返しているが、残念ながら既存の肝線維化マーカーを凌駕するような感度・特異度を有する新規マーカーを見いだすことが出来ていない現状である。とりわけ肝硬変の進行した患者血清(血漿)サンプルではPDGF-B濃度にバラツキが多く認められる結果となった。これは、血清の保存期間あるいは保存状態がの違いが大きく影響している可能性があると考えられ、プロジェクト遂行には精度の統一化が必須であると感じた。あるいは、血小板由来の血清(血漿)PDGF-Bというサイトカインが血清(血漿)TGF-Beta同様に血中での活性体としての存在が一時的で不安定であることが影響している可能性も示唆された。血小板の半減期が短いことも血小板由来のサイトカインの濃度にバラツキが出る一要因になっているかもしれない。この不安定性を解決する手法が見い出せれば肝線維化新規マーカーとして有用なマーカーとなり得ると予想された。今後も精度の統一化を調整した上で解析を継続する方針である。論文業績として肝アミロイドーシスに対する肝フィブロスキャンの有用性に関する研究を「J Gastroenterol Hepatol.2016 Apr;31(4):708 (Impact Factor: 3.504)」に筆頭者として掲載された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)