胚性幹(ES)細胞の自己複製と分化における転写因子ネットワーク解析
Project/Area Number |
16013232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山中 伸弥 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (10295694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一阪 朋子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教務職員 (40362850)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥7,000,000 (Direct Cost: ¥7,000,000)
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Keywords | 分化多能性 / ホメオボックス / DNAマイクロアレー / 網羅的解析 |
Research Abstract |
胚性幹細胞(ES細胞)は哺乳類の初期胚(胚盤胞)に由来する幹細胞で、様々な細胞へと分化する能力(分化多能性)を維持したまま、半永久的に増殖する。未分化のまま増殖を繰り返す姿は単細胞生物を連想させる。これまでにES細胞は恒常活性型のRas蛋白質であるERasを特異的に発現していること、さらにホメオボックス転写因子Nanogは分化多能性の維持に必須であるを報告してきた。ES細胞の特性はNanogを含む複数の転写因子による相互作用により決定されると考えられる。本年度の研究目的はNanogの発現を規定する転写因子、Nanogと複合体を形成する転写因子因子、そしてNanogにより転写調節される標的遺伝子を同定することであった。 1.Nanog遺伝子の調整領域の解明 レポーター遺伝子解析によりNanog遺伝子が未分化ES細胞特異的に発現するのに必要なエンハンサー領域を同定した。またSox2とOct4の2つの転写因子がこの領域に結合することを見いだした。 2.Nanogの標的遺伝子探索 未分化状態がSTAT3により維持されているES細胞と、Nanogにより維持されている細胞との間で、DNAマイクロアレー解析を行った。その結果、NanogとSTAT3が調節していると考えられる標的遺伝子を複数同定した。 3.Nanogの複合体解析 Nanogは他の転写調節因子やクロマチン修飾因子と複合体を形成する可能性がある。そこでNanogと結合する蛋白因子の精製をアフィニティー精製により試みた。現在のところ、特異的にNanogと結合する蛋白質は同定できていない。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)