アクチン結合蛋白フィラミンの分解による細胞移動調節とその分子基盤
Project/Area Number |
16022228
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
佐藤 真 福井大学, 医学部, 教授 (10222019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀司 福井大学, 医学部, 助手 (10303372)
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Project Period (FY) |
2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Keywords | アクチン / 細胞移動 / 細胞骨格 / フィラミン / アクチン結合蛋白 / 葉状仮足 |
Research Abstract |
細胞の運動・移動のメカニズムの解明は、がん細胞の浸潤と転移の研究の基本をなす。我々は新規タンパク質FILIPを同定し、FILIPがアクチン結合蛋白フィラミンAの分解を促進すること。FILIPを細胞内に発現させることにより、葉状仮足の形成の低下、細胞移動能の著しい低下がおこることを明らかとしてきた。しかしながら、FILIPは、フィラミンAの代わりに同分子に類似のフィラミンB、Cを発現する筋肉組織やがん細胞でも発現しており、その部位において何らかの作用をフィラミンに対し及ぼしていることが推測された。以上を踏まえ本年度は以下の3つの実験を行った。 (1)FILIPノックアウトマウスの解析 神経系での解析に時間がかかり、当初予定していた筋肉組織での解析が遅れている。しかしながら、HE染色では明瞭な異常を筋肉組織に見いだしておらず、今後さらなる解析を行う予定である。 (2)FILIPによるフィラミン蛋白分解作用の検討 FILIPはフィラミンB,Cの分解を促進した。その分解については、フィラミンAと同様のメカニズムが考えられたが、同時にフィラミンの細胞内局在制御も重要であると考えられた(次項参照) (3)細胞内局所でのフィラミン分解制御の検討 この点について本年は大きな成果を得ることができた。フィラミンAに結合し、同分子の細胞内局在を担う分子システムを同定した。この分子システムの中核分子の発現をRNAi法にてノックダウンすると、細胞の形態が変化し、フィラミンが細胞膜に集積していなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)