臨床試験導入を目指した肝がん用in vivo高発現型人工遺伝子ベクターの開発
Project/Area Number |
16023201
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
原島 秀吉 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (00183567)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 保広 国立がんセンター研究所, 支所・がん治療開発部, 部長 (90209619)
|
Project Period (FY) |
2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
|
Keywords | がん / 遺伝子デリバリー / トランスフェリン / レセプター / siRNA |
Research Abstract |
本研究は,肝がんの遺伝子治療のための人工遺伝子デリバリーシステムの開発を行い、将来の臨床試験導入を目的とした.平成16年度は,オクタアルギニン(R8)修飾エンベロープ型ナノ構造体の構築と機能評価及びトランスフェリン(Tf)修飾エンベロープ型ナノ構造体の構築と機能評価を行った。さらに、ウサギ肝がんモデルの構築を行った。 1)R8修飾リポソームのマウスにおける体内動態:R8修飾リポソームの体内動態をマウスにおいて検討した。その結果、R8修飾リポソームは組織移行クリアランスはコントロールリポソームと比較して、脳(20倍)、腎臓(3倍)、肺(11倍)、肝臓(8倍)著しく促進した。 2)Tf修飾エンベロープ型ナノ構造体の構築と機能評価:トランスフェリン-PEG修飾したMENDは,pH-感受性膜融合ペプチドGALAをコレステロール誘導体及びPEG誘導体の形で導入することにより,相乗的にエンドソーム脱出に成功し,遺伝子発現を促進することに成功した(原島,他:特願2004-205217). 3)Tf修飾エンベロープ型ナノ構造体のマウスにおける機能評価:Tf修飾エンベロープ型ナノ構造体がマウスで遺伝子発現可能か、現在、in vivo image analyzerを用いて検討中である。 4)ウサギ肝がんモデルの構築:ニュージーランド白ウサギの肝左葉にVX2腫瘍を移植後、腹部CTにてリピオドールがVX2腫瘍にのみ集積していることを確認した。さらに、ヒト肝がん細胞株5種類すべてにおいてDNAヘリカーゼの一亜系RecQが強く発現していることを確認し、かつそのsiRNAでRecQの発現が抑制された。以上より、本肝がん遺伝子動注のターゲットになりうることが証明できた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(14 results)