ウイルス免疫回避分子によるメンブレントラフィック制御機構の解析
Project/Area Number |
16044230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石戸 聡 独立行政法人理化学研究所, 感染免疫応答研究チーム, チームリーダー (10273781)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | ヘルペスウイルス / 免疫回避 / MHC class I / ユビキチン化 / トラフィック / E3ユビキチンリガーゼ / エンドサイトーシス / リソソーム / ウイルス / プロテオミクス / MHC class |
Research Abstract |
カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)K3蛋白をテトラサイクリンにて誘導的発現できる細胞株,Trex-K3細胞を樹立した。この細胞では、テトラサイクリン添加後、約6時間後にK3の発現がpeakに達し、その後、興味ある事には減少し、約24時間後にプラトーに達する。MHC class Iのユビキチン化の状況を検討すると、約12時間後に顕著なユビキチン化が観察されるようになる。細胞表面における発現は12時間後より減少が認められ、21時間後にはその発現は約1/10程度まで減少する。このシステムを用いて、エンドサイトーシスのpathwayを抑制剤にて検討した。その結果、細胞表面の抑制にはアクチン、クラスリンが関与している可能性が示唆された。さらに、MHC class Iの変異体を用いて検討したところ、細胞内領域に存在する3つのリジン残基のうちの一つのリジン残基がユビキチン化される重要な部位であり、その部位の変異体はエンドサイトーシスを受けず、さらに、発現の抑制を受けなくなる。このように、MHC class Iの細胞内領域の一つのリジン残基がユビキチン化を受け、それがシグナルとなりエンドサイトーシスが誘起されると考えられた。さらに、K3の変異体がテトラサイクリンにて誘導的に発現する細胞を作成し検討したところ、K3のいくつかの領域がユビキチン化、細胞表面における抑制に関与する事が明らかとなった。現在、ユビキチン化によるエンドサイトーシスの分子機構、K3の機能領域の詳細な解析を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)