Project/Area Number |
16071101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
NUKINA Nobuyuki 独立行政法人理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, チームリーダー (10134595)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩坪 威 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50223409)
井原 康夫 同志社大学, 生命医科学部設置凖備室, 教授 (60114386)
祖父江 元 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20148315)
西川 徹 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00198441)
|
Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha) |
IWATSUBO Takeshi 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50223409)
IHARA Yasuo 同志社大学, 生命医科学部・設置準備室, 教授 (60114386)
SOFUE Gen 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20148315)
NISHIKAWA Toru 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00198441)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥27,000,000 (Direct Cost: ¥27,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
|
Keywords | 統合脳 / 病態脳 / 脳科学 / 神経疾患 / 変性疾患 / 精神疾患 |
Research Abstract |
「病態脳」の研究期間において学問領域を新たに展開し得た業績としては前頭側頭葉認知症や筋萎縮性側索硬化症ALSの病態関連分子としてのTDP-43の同定である。本研究班はこれに貢献するとともにALS関連分子として同定されたFUS/TLSの機能解析において先駆的な研究を展開し、またALSにおけるRNA editing病態の解析といった世界的にもユニークな研究を展開した。また神経変性疾患におけるタンパク質分解系の役割としてオートファジーの研究を展開し、その治療応用などの方向性も示した。アルツハイマー病やパーキンソン病の病態の基礎研究を進展させるとともにさまざまなモデル動物も作製できた。精神疾患においてはゲノム異常と関連する研究において先端的な研究を行い、新たな精神発達遅滞遺伝子の同定や一部の統合失調症の家系解析から新たな病態仮説を提唱した。またゲノム工学を用いた自閉症マウスモデルの作製にも成功した。さらにこれらの疾患関連遺伝子の遺伝子導入やノックアウトにより作製されたモデルマウスの行動異常解析が系統的に行われるようになり、今後の研究展開の基盤ができた。これらの研究の成果の一部はすでにNature, Nat Cell Biol, Nat Biotech Nat Struct Mol Biol, Cell等の一流国際誌やJ. Neurosci, Biol Psychiatryといった一流専門誌に多く発表され、これらを含む約1700編の英文論文が発表された。 「統合脳」の一翼として活動することにより、病態脳科学という領域を形成し、今後の統合的脳疾患研究の基盤を形成することが出来た。またこれらの成果を一般に向け公開するとともに、「包括脳」として今後より広く研究支援活動を行うことも可能となった。本年度は5年間の「病態脳」研究成果をまとめ、冊子およびCDとして報告書を作成し、領域内外に公開した。
|