Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉本 圭 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50311519)
小高 正嗣 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60344462)
石渡 正樹 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (90271692)
竹広 真一 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (30274426)
中島 健介 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (10192668)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Research Abstract |
予備的な国内検討会を実施後,米国への調査旅行を企画し,UNIDATAならびPrinceton大のGFDL/NOAAを訪問,情報技術の進展とそれによる当該分野の教育・研究活動への影響等に関して意見交換を行った.調査の結果を受け,さらに国内検討会を開催し,現在の情勢と当該分野でなされるべき今後の対応について議論を進めた.これらの資料は「地球流体電脳倶楽部」のWEBサーバ上に掲載し公開されており,http://www.gfd-dennou.org/arch/davis/workshop/から適宜たどることができる. UNIDATAは1983年に設立され,米国の大気科学関連大学連合によって運営される,当該分野の研究教育のための情報基盤を支えるための組織である.データのアーカイブ,必要となるファイル形式の提供(netCDF),データハンドリングと可視化ツールの開発と提供で知られており,また,様々な情報技術開発のコーディネーションを行う.現在,UNIDATAが中心となって,各地に分散しているデータサーバをインターネット上に統合,一つの仮想的なデータベースとして機能せしめ,情報をリアルタイムで提供(OPeNDAP/THREDDS),数値予報モデルと有機的に組み合わし,研究のみならず教育の現場で利用する実験が進められている.残念ながらわが国では気象業務法の縛りがあり,かつ,気象庁が研究教育活動に対してデータを提供する枠組の整備が不十分で,同種の試みを実行することは不可能である.様々な制度がインターネット以前の時代のままであることが問題であり,情報基盤構築をリードするUNIDATAのような組織がないことが状況の改善を困難にしている.
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