Project/Area Number |
16659227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐々木 秀直 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (80281806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢部 一郎 北海道大学, 大学院医学研究科, 助教授 (60372273)
緒方 昭彦 北海道大学, 大学院医学研究科, 非常勤講師
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 脊髄小脳変性症 / 多系統萎縮症 / 関連解析 / 素因遺伝子 / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 発症機序 / 神経難病 |
Research Abstract |
多系統萎縮症の発症や進行には酸化ストレスやnitrative stressに対して神経保護効果作用を有する遺伝子群が関与しているとの仮説がある。最近、培養神経細胞にストレス誘導物質である6-hydroxydopamine (6-OHDA)又は1-methyl-4-phenylpyridinium (MPP^+)を暴露した際の遺伝子発現量の変化が報告されている。発現量が増加した遺伝子の一部には細胞保護作用を有する可能性があり、同時に疾患感受性遺伝子である可能性もある。今回我々は、これらの遺伝子が多系統萎縮症の素因遺伝子である可能性を考え、疾患との関連解析を行った。研究は倫理委員会で承認を得た。説明は文書で行ない、文書で同意を得た。対象患者群は119人であり、その内訳は男性59人,女性60人である。平均発症年齢59.4±8.5(41-79)歳,病型はMSA-C 93人,MSA-P 26人である。正常対照群は123人(男性61人,女性62人),平均年齢58.7±8.9(41-83)歳である。SNP多型解析はDDIT3,ATF3,CEBPB,SQSTM1,CARS,SLC1A4,ATF4,EIF4EBP1の8遺伝子について行なった。遺伝子各々について4ないし7箇所のSNPを解析し,genotypeを決定した後ハプロタイプを統計学的に推定した。カイ二乗検定で二群間を比較した結果,SLC1A4のSNP +28833(V398I,rs759458)のgenotype頻度に有意な差を認めた(Pc=0.0093,Pc;Bonferroni補正後p値)。今回の結果は、多系統萎縮症の疾患素因遺伝子としてSLC1A4が候補の一つであることを示唆している。結果の確認には、異なる母集団での追試、SLC1A4の生物学的機能解析など、今後の研究が必要である。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)