遠隔教育のための板書自動スクリプティングシステムに関する研究
Project/Area Number |
16700554
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青柳 貴洋 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (10302944)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 遠隔教育・学習 / 教育工学 / 通信衛星 / 画像処理 / 板書 / HDTV / メディアの教育利用 / 教育機器 / 遠隔教育 / eラーニング / 遠隔講義 / スクリプティング |
Research Abstract |
衛星通信など、標準テレビ画像を送信する形態の遠隔講義で受講者から、「板書の文字が見づらい」という指摘がなされている。そこで、本研究では、板書中心の遠隔講義の黒板の見やすさを改善して、非同期型の遠隔講義に活用するために、講義室内で黒板を撮影した固定カメラの映像から、板書の内容(文字、図形)のみを抽出し、遠隔講義用に提供できる動画像に変換するシステムの開発を行った。本システムの撮影対象の黒板は、180cm×90cmのグリーンマーカーボード1枚である。黒板の中心から距離3.8mの地点にデジタルハイビジョンビデオカメラを設置し、黒板全体が収まるようにHDモード(解像度1280×720)で撮影した。後の画像処理を容易にするため、ビデオカメラの焦点距離、露光、ホワイトバランスの自動制御を解除し、撮影開始前に手動で適切な値に設定して撮影を行った。撮影した画像はIEEE1394(HDV)接続により画像処理用のPCに転送し、動画像処理および動画ファイルへの書き出しを行った。開発した画像処理システムを用いると、撮影した講義画像から、講義を行っている人物が消去され、黒板に書かれた文字のみを残すことができる。模擬的に行った講義を処理した結果、講師の体によって部分的に遮られた文字も、後の処理により表示されることが確認でき、概ね良好な板書画像を得られた。本システムでは、処理した画像を元の動画と同じ時間軸を持つムービーとして書き出す。これにより、非同期型の遠隔教育において、講師を撮影した動画やプレゼンテーション資料とともに板書のみの動画像を提供できると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)