イングランド東部地域の運河におけるレクリエーション利用と保全活動の補益性について
Project/Area Number |
16780020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Horticulture/Landscape architecture
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
荒井 歩 東京農業大学, 地域環境科学部, 講師 (30287453)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | イングランド / 文化的景観 / 水辺景観 / 景観解析 / フットパス / 農村景観 / シークエンス景観 / レクリエーション / 景観保全 / 河川運河 / 歴史的資源 / England |
Research Abstract |
本研究は、イングランド東部地域のカントリーサイドに立地する運河を研究対象とした。まず、19世紀から現代における運河の利用形態の変遷を、運河の維持管理体制や保全活動、社会背景との関連を鑑みながら整理分析した。その結果、産業革命に基づくインフラ整備という歴史性を背景とし、労働者の歩く権利獲得による運河付随施設であるトゥーパスのレクリエーション利用、第二次世界戦後の「強いイギリス」回復潮流における運河保全機運の高まり、近年の環境教育活動での利用等、伝統的なレクリエーション利用から環境保全の場としての利用までの利用変遷が明らかとなった。 さらに、運河および運河周辺の景観構成要素を、フットパス利用者の視点から抽出し、その特性について分析を行った。その結果、景観構成要素の抽出は眺望景観と囲繞景観に大別して行うことが可能であることがわかった。また、囲繞景観においては、視覚的な要素だけでなく、身体的な体験を伴う要素の存在が確認された。これらの要素は、フットパス利用者が景観体験における定位を認知する際に有用であると考えられる。さらに、視点近傍の水辺の囲繞景観域における要素の親水象徴性について景観構造の観点から考察を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)