田畑転換地で発生するリゾクトニア性病害の予察的圃場診断技術の開発
Project/Area Number |
16780032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plant pathology
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
荒川 征夫 名城大学, 農学部, 助教授 (40340294)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 植物病原菌 / 水田土壌 / Rhizoctonia属菌 / 圃場診断 / 特異的プライマー |
Research Abstract |
本研究課題は日本各地の田畑転換地で報告されつつあるRhizoctonia性病害の病原菌について、イネに対する病原性を調べると共に、これら水田生息性Rhizoctoniaの網羅的分子データベースを作成することがその目的である。このデータベースを用いて多プローブアレイ等を作出し、圃場内に分布する各種Rhizoctoniaの構成を迅速に把握するための圃場診断法の開発を試みた。研究実績は以下の通りである。 1.水田からの転作地で発生したRhizoctonia性病害に関する病原菌の調査 岐阜県および香川県の水田からの転作圃場において、それぞれホウレンソウおよびオオムギで発生した株腐性病害よりRhizoctonia属菌を得た。これらの病原菌は、いずれもイネに対する病原菌として既報のRhizoctonia属菌とは分類群が異なり、また接種試験の結果イネに対する病原性を明確に持ち合わせないことが明らかとなった。また水田土壌中には、必ずしもイネに病原性を有するRhizoctonia属菌が優先的に生息するのではないことが、直接培養分離およびrDNA-ITS塩基配列を指標としたPCRによる土壌診断解析により明らかとなった。 2.各種Rhizoctonia属菌に特異的なPCRプライマーを用いた土壌診断法の検討 前年度に引き続き、水田土壌からのDNA抽出法を検討した。その結果PCR効率の向上に成功し、特異的プライマーによるRhizoctonia属菌(イネ紋枯病菌他)の検出が可能となった。またあわせて、土壌中に生息する菌類の多様性評価についても検討した。今後は本研究課題の成果を基盤とし、これらの技術をより発展させ、より多くのRhizoctonia属菌ならびにその他の主要な植物病原菌を含めた土壌診断法の開発を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)