NF-kBデコイオリゴデオキシヌクレオチドによる抗原特異的免疫寛容の誘導
Project/Area Number |
16790652
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
磯村 厳 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (20363921)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 樹状細胞 / 遅延型過敏反応 / 免疫寛容 / 制御性T細胞 / NF-κBデコイ / NK-kBデコイ / 制御系T細胞 |
Research Abstract |
遅延型過敏反応(DTH)において樹状細胞(DC)の活性化は必須であり,NF-κBは免疫応答に関わる様々な遺伝子の調節に重要な役割を持つ.また活性化を制御された制御性樹状細胞(regulatory DC)により免疫寛容が誘導されることが報告されている.そこで私達は,活性型NF-κBと相補的に結合し標的遺伝子への結合を阻害するNF-κBデコイを用いて,免疫寛容を誘導できるか検討した.2%NF-κBデコイ軟膏をBALB/cマウス腹部に外用し,24時間後にOvalbumin(OVA)1mgで感作,7日後に0.1mgOVAで惹起し,24時間後に足底浮腫を測定した所,DTHが抑制された.またOVA感作マウスにNF-κBデコイを外用し,再度感作した場合もDTHが抑制された.これはすなわちOVAに対し免疫寛容が誘導されたことを示している.さらにDTH抑制マウスのリンパ球を移入した場合も同様にDTHは抑制された.FACS解析ではDTH抑制マウスでCD4+CD25+制御性T細胞が増加しており,PC61(抗CD25モノクローナル抗体)の腹腔内投与によりDTHの抑制が解除された.またHen Egg lysozyme(HEL)に対する免疫寛容もNF-κBデコイで誘導した上で,OVA, HELそれぞれの免疫寛容マウスからリンパ球を移入し,OVA又はHELで感作,DTHを評価した所,NF-κBデコイによる免疫寛容はin vivoで抗原特異的であった.FITC塗布によるTracking assayでは,FITC陽性CD11c陽性細胞での活性化補因子(B7-1,B7-2)の発現がNF-κBデコイ外用群で低下していた.以上からNF-κBデコイ外用によりDTHにおいて免疫寛容が誘導され,制御性T細胞が誘導されることが示され,またその過程にDCの活性化の制御が関与している可能性が示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)