Project/Area Number |
16790867
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
根本 英徳 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10372351)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | fMRI / 局所脳血流 / 痛み / 島 / 二次体性感覚野 / 前帯状回 / 男女差 / 脳 / 記憶 |
Research Abstract |
昨年度は、男性被験者10人に対して実験を行った。今年度は女性(7人)で同様の実験を行った。「女性は月経周期によって性ホルモンの変動があり心理状態が変化する」、ということを考慮して被験者となる女性にアンケートを実施しfMRIの実施日が月経終了から排卵前となるように調整した。この実験では、コントロールとして風景画を見せ、さらに、痛みに混在すると考えられる感情(恐怖)の画像を見せ、更に痛みを連想できる(経験のある痛み)画像を見せてその時の(3コンディション)脳の反応をfMRIで測定した。比較は(痛み画像vs.風景画)、(恐怖画像vs.風景画)、(痛み画像VS.恐怖画像)を行い、恐怖の感情と、痛みの感情で反応する脳の局所部位を比較した。さらに男性のデーターと比較して、女性が痛み画像を見た時の脳の反応を男性の場合と比較した。今回の女性における実験の結果は、痛みを連想させる画像では、大脳の島、小脳、前頭葉に反応が認められた。さらに感覚に関与するとされる二次体性感覚野にも反応が認められた。一方、恐怖の感情でも島、小脳、前頭葉に反応が認められた。しかし、二次体性感覚野には反応は認められなかった。痛み画像と恐怖画像の比較では、島、前帯状回、二次体性感覚野、後頭頭頂葉、に反応が認められた。男性との比較においては、前頭葉、二次体性感覚野、前帯状回の反応が大きいことが解った。この結果から、実際に知覚的な痛みを体験することなく、痛みの画像見るだけで痛みに関連するとされる大脳の局所部位が反応することが示された。さらに、痛みを連想することによって、二次体性感覚野にも反応が認められたことから二次体性感覚野は感覚のみならず痛みの認知、感情、記憶にまで関与しにいる可能性が示唆された。男女の比較において、感情に関与するとされている前頭葉、二次体性感覚野、前帯状回の反応が女性は男性に比較してより大きいことが示された。
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