Project/Area Number |
16790909
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | University of Toyama (2005) Toyama Medical and Pharmaceutical University (2004) |
Principal Investigator |
西尾 礼文 富山大学, 附属病院, 助手 (20345581)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 超音波 / キャビテーション / ソノポレーション / マイクロバブル / 抗癌剤 / エピルビシン / 膀胱癌 / 細胞膜 / 遺伝子導入 / 超音波造影剤 / ルシフェラーゼ |
Research Abstract |
膀胱癌は発見当初は多くの症例が表在性腫瘍であり、初期治療として経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)が施行される。しかし高い再発率(50-60%)と10%前後に生じる浸潤癌への進展が臨床上の問題である。再発機序として、切除中膀胱内に浮遊した大量のがん細胞が膀胱内に播種する、あるいは内視鏡下で確認不可能な微小がん病変が増殖するという仮説が挙げられており、新しい再発予防法の開発が期待されている。超音波の生体に及ぼす作用としてキャビテーション現象があり、キャビテーション気泡圧壊時のエネルギーが細胞膜損傷を介して直接の細胞致死効果をもたらすことや、細胞膜の微小孔を介して薬物・遺伝子が導入されるsonoporation現象を生じることが知られるようになってきた。本研究では、近年超音波造影剤としてすでに臨床応用されているマイクロバブルを併用し、TUR-Bt後の膀胱腫瘍再発予防への効果を期待して基礎的研究を行った。 In vitroにおいて、超音波によるマイクロバブル(超音波造影剤;Levovist)圧壊時のエネルギーは、ヒト膀胱癌細胞株;T24細胞が浮遊状態ではマイクロバブル濃度依存的な細胞直接死を生ずることを確認した。またその効果は温熱により増強されることを確認した。In vivoでは実際にマウス膀胱内においてもマイクロバブル濃度依存的な細胞直接死を生ずることを確認した。 同様に、細胞が接着状態ではマイクロバブル濃度依存的なSonoporation現象の増強を認め、温熱によりさらに効率が増強することが確認された。今後は治療用遺伝子を用いた超音波遺伝子治療の効果について検討する予定である。抗癌剤(エピルビシン)存在下で超音波照射を行い、sonoporation現象による細胞増殖能の抑制効果をWST-1法で確認した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)