Project/Area Number |
16790928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
増田 聡雅 獨協医科大学, 医学部, 助手 (50326899)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 腎細胞癌 / 抗腫瘍免疫 / B7-H1 / PD-1 / MN / CA-9 / B7-1 |
Research Abstract |
抗腫瘍免疫において、B7-H1が癌の増殖に寄与していることが明らかとなっている(Nature Med.9,562,2003)。腎細胞癌では、Thompsonらが、癌の増殖にB7-H1が寄与していることを初めて報告したが(Cancer 104,2084,2005)、その再現性については報告されていない。本研究は、18名の腎細胞癌患者について、手術で摘出した正常部と腫瘍部を用い、RT-PCR法でB7-H1 mRNAの定量を試みた。B7-H1のプライマーを作成した後に、コントロールmRNAを用いて標準曲線を作成し、各検体におけるmRNAの発現をβミオグロビンで補正して相対的発現量を測定した。B7-H1 mRNA発現は、腫瘍部の発現が10人・正常部の発現が7人と、腫瘍部での発現割合が高いことを確認したが、両群間の平均発現量に有意な差は認められなかった。さらに、免疫組織染色でB7-H1の蛋白発現を検討したところ、核ではなく細胞質に発現していることが確認された。次に、Grade別・Stage別でのB7-H1 mRNA発現量を調べた。各Grade間での、B7-H1 mRNA平均発現量に有意な差は認められなかった(Grade1:5名;0.56ng/μg, Grade2:11名;0.056ng/μg, Grade3:2名;0.485ng/μg)。一方、Stage別のB7-H1 mRNA平均発現量については、Stage1:10名;0.049ng/μg, Stage3:3名;0.177ng/μg, Stage4:5名;0.674ng/μgと、Stageの上昇と共に発現が増加していることが確認され、Low stage群(Stage1・2)とHigh stage群(Stage3・4)でのB7-H1 mRNA平均発現量は、High stage群で有意に高く発現していることが確認された。
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