スタチン投与による歯牙移動時の周囲骨リモデリング促進機構の解析と臨床応用
Project/Area Number |
16791280
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
台丸谷 隆慶 東北大学, 病院, 助手 (20333825)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | シムパスタチン / 骨代謝マーカー / 矯正治療 / 歯の移動 / 骨形成 / 骨吸収 / シムバスタチン / 骨リモデリング / 歯牙移動 / ELISA法 / 骨カップリング因子 |
Research Abstract |
シムバスタチン投与による歯牙移動時の周囲骨リモデリング促進機構の解析 Wisterラット(12W)へ各種濃度のシムバスタチンの皮下投与を行い、矯正力により歯の移動を行った結果(12日間)、濃度依存性に歯牙移動量は増加し、歯の移動時の圧迫側に出現する破骨細胞数についても同様に増加していた。 骨代謝促進効果を評価するため、シムバスタチン投与群(10mg/kg/day)と対照群(PBS)において歯の移動(12days)を行い、歯の移動量、骨形成量、骨密度、骨代謝マーカーの変化について比較検討した。 歯の移動促進効果について投与群(0.34mm)は対照群(0.26mm)の約1.3倍であった。骨ラベリングを行った際の移動歯牽引側に認められた骨形成量はスタチン投与群(3540μm^2/week)では対照群(1290μm^2/week)に比べ、約2.74倍であった。大腿骨骨密度についてDEXA法にて計測した結果、両群には有意差は認められなかった。 骨代謝マーカーの変化について骨吸収マーカーである血清中のTRACP 5bについては実験期間を通して投与群では大きく、前に述べた圧迫側に出現する破骨細胞数の増加と類似した結果となった。血清中のオステオカルシンについては優位な差は認められなかった。また、血清中のVEGFも同様に増加していた。 シムバスタチンの効果によるVEGFの上昇は矯正力による歯の移動などの炎症反応において破骨細胞を誘導し移動を促進させる可能性が示唆され、歯の移動後における骨形成促進効果はその後の安定性に関与する事から矯正治療において有効である可能性が考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)