道徳性の芽生えを培うための環境・援助と評価の在り方―キャリア教育を基盤として―
Project/Area Number |
16H00069
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中山 芙充子 広島大学, 附属三原幼稚園, 教諭
|
Project Period (FY) |
2016
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
|
Budget Amount *help |
¥270,000 (Direct Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2016: ¥270,000 (Direct Cost: ¥270,000)
|
Keywords | 幼児期の「道徳性の芽生え」 / キャリア教育 / 「道徳性の芽生え」の評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 本研究は、幼小中一貫のキャリア教育を基盤として、幼児の「道徳性の芽生え」を培うための環境・援助と評価の在り方を明らかにすることを目的とする。 ○研究方法 : 本研究では、幼稚園内外の様々な人との交流の充実、幼稚園における遊びを通じた課題解決型の指導の充実をさせたキャリア教育の視点を取り入れた保育を実践する。また、道徳性の芽生えで培いたい力を明らかにし、ルーブリックを作成しエピソード記録のカンファレンスとともに分析評価することで、幼児期における「道徳性の芽生え」についての評価方法を明らかにする。またこれらの評価をもとに、幼児期のキャリア教育の実践の場でどのような「道徳性の芽生え」が育まれているのか、またそれらを導き出している環境・援助について明らかにする。 ○研究成果 : 明らかになった成果は次のものである。 1, 幼児期に「道徳性の芽生え」を育むための活動として, 特に①生き物とのかかわり, ②異年齢・異校種(小中学生)との交流, ③ルールのある遊びが有効であることが明らかになった。 2, 「道徳性の芽生え」を培う力として, ①情況を判断する力, ②身近な友だちのために行動する力が明らかになり, 力ごとに3歳児から5歳児までのルーブリック表を作成し, 評価を行った。 3, 「道徳性の芽生え」を培うための4歳児の年間活動例作成及び環境・援助が明らかになった。 この成果にもとづくと, さらに次の2つの研究課題を解決することが必要となっている。 1, 小学校接続を見据えた幼児期の「道徳性の芽生え」を培うための3歳児~5歳児までの系統的な年間活動例及び環境・援助表の明示ができていない。 2, ルーブリックにもとづく量的評価とエピソードカンファレンスにもとづく質的評価の両面からの「道徳性の芽生え」の評価方法の確立ができていない。 今後は、上記の課題の解決に向けて幼児期の道徳教育に取り組んでいきたい。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)
-
-
[Book] 広島大学附属三原学校園研究紀要 第7集2017
Author(s)
中山 芙充子・掛 志保・君岡 智央・広兼 睦, 佐原 美穂・渕山 真悟・杉川 千草・梅野 栄治, 端山 文子・鈴木 昌二・三田 幸司・柘植 一輝, 石井 信孝・長澤 希・仙北 瑞帆・松崎 伸一, 湯浅 理枝・中山 泉・米倉 智久・奈良原 珠美, 他
Total Pages
234
Publisher
広島大学附属三原幼稚園・小学校・中学校
Related Report