学校全体で取り組むピア・メディエーション―イギリスでの取り組みを参考にして―
Project/Area Number | 16H00072 |
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | 寝屋川市立啓明小学校 |
Principal Investigator |
松山 康成 寝屋川市立啓明小学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥410,000 (Direct Cost : ¥410,000)
Fiscal Year 2016 : ¥410,000 (Direct Cost : ¥410,000)
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Keywords | ピア・メディエーション / ピア・サポート / 開発的生徒指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, わが国の学校内で起きるいじめ及び対立場面に対して、学校全体が取り組むことのできるピア・メディエーションプログラムを開発し、導入実践を行うことを目的とした。その目的を達成するために, 本研究ではおおむね以下のような手続きをとった。1)海外視察と海外の研究者との交流, 2)研究会の開催による実践と研究の交流, 3)授業プログラム開発, 4)授業プログラムの実践, 5)実践のデータの収集と評価(アンケート及び意見聴取), 6)実践プログラムの改善と研修プログラムの開発ピア・メディエーションの授業プログラムの実践は, 研究代表者の勤務校の大阪府寝屋川市だけでなく、吹田市の小学校においても、研究代表者のコンサルテーションのもと実践を行った。その結果, 2つの小学校での授業実践によって、学校適応感の向上、けんか・もめごと対立問題数の減少、そして子どもの向社会的行動の増加が見られた。また、寝屋川市の実践では、プログラムを受けた5年生が下級生のもめごとを解決する、ピア・サポート活動にも取り組んだ。これらの結果については、論文投稿、図書、学会シンポジウム、そして寝屋川市内で行われた教育実践発表会にて、発表を行った。 実践、そして研究の成果ははっきりとした数値、そして子どもの質の向上となって表れたといってよい。ただ, もともと学校適応が低い子や発達に課題を抱える子、また学級の状況によっては実践が難しいことが考えられ、これらについての分析については, まだ十分ではない。今後, 集められたデータをさらに詳細に分析し, ピア・メディエーションの授業プログラムの実践のあり方についての示唆を得る予定である。
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Report
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Research Products
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