階層的思考の可視化を通してディープラーニングを成立させる学習教材の開発
Project/Area Number |
16H00075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
安谷 元伸 滋賀大学, 教育学部附属中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2016: ¥450,000 (Direct Cost: ¥450,000)
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Keywords | 階層的思考 / 抽象概念の可視化 / 深い学び |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、抽象的な概念である思考を具体化し整理することで深い学びを促す教材の開発を目指した。特に、生徒たちの思考という行為を学習を通して段階的に深められるものとして捉え、思考ツールなどによって段階的な思考を可視化ができる可能性に着目した。そして、段階的に階層化された思考を具体的に表現する一連の活動を学習の中で継続していくことで、学びを深めていく「ディープラーニング」を充実させることができると考え、その実現のための学習展開及び、学習教材の開発と研究に取り組んだ。 既に、先行研究において意見や学習の成果を「思考ツール」によって可視化する事業実践を進めてきた。そこで、これまで活用していたイメージマップ、分解の木、ステップチャート、プラスマイナスシート、ピラミッドストラクチャーなどの「思考ツール」の機能を再検討して、利用する場面を模索した。また、利用する際には、得られた情報や結果の重みや順位、有用性の度合いの判断等の意識づけを通して階層化を明確にする授業展開を進め、階層的思考を可視化する手法と活動を定着させた。 研究を進める過程で「ディープラーニング」と「深い学び」の概念を整理して明示することができた。また、継続的に階層化した思考の可視化に取り組むことで、生徒が思考に対する意味の理解をメタ認知的に把握する姿勢が見られるようになった。そして、思考の拡散、細分化、分類に取り組めるようになったことで、得られた成果を活用する姿勢も生徒に意識づけることができた。結果、生徒間で意見交流の活発化が見られた。これら教材活用の方略や実践の内容等の研究成果は、複数の学会で発表することで貴重な見識を賜る機会を得た。それらをまとめた成果や課題は研究紀要等で報告を行った。また、校内の研究会の機会を活用して教員間で情報共有を進め、次年度以降の様々な実践における素地として活用されるよう成果物のデータ化を進めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)