動画メディアを言語表現化する再話で情報創造力を培う中学校国語科授業の開発研究
Project/Area Number |
16H00089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)A
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒川 恵美 千葉大学, 教育学部附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2016: ¥540,000 (Direct Cost: ¥540,000)
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Keywords | 情報創造力 / 情報活用能力 / 再話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のねらいは、国語科における批判的な情報活用能力や情報創造力の育成を図ることにある。過去五年間に、国語科メディア・リテラシー教育のカリキュラム構築を目指した単元開発をし、実証的な研究授業を行ってきた。これらを基盤として、学習者自身が異なるメディアへの作りかえをする「再話」を言語活動として行う単元授業の開発研究を行った。 再話とは、映像のみの動画から情報を解釈・評価し、それを言語表現化していく学習活動であり、映像と言語の表現手法とメディアとしての特性の共通点と差異を理解させることに効果的である。具体的にはドキュメンタリー映像や無声の短編アニメーション映画などを、学習者が言語に置きかえ、創造的に再構築することによって、学習者自身の動画の解釈を明確にさせると同時に、動画制作者の意図を考えさせることにもつながると考えられる。 実社会・実生活と結びついた動画テクストを学習材とした。無声短編アニメ映画やタブレットに撮影した動画などで再話を行った。また、実際のニュースを比較したり、写真を使ってニュースを再構成したりすることも再話活動にあたる。 そこで、勤務校の「ICT授業研究会」において、単元「メディアを読み解く~動画ニュースを分析し、論理的・批判的思考力を高める~」では、「NHKニュース7」(NHK)・「報道ステーション」(テレビ朝日)・「NEWS ZERO」(日本テレビ)の3番組を動画テクストとして扱い、「高齢者の車の事故」について編集を詳細に比較し分析する検証授業を行った。編集の仕方を読み解くことで、メディア生活者としての態度の育成を図ることができた。学習者は、メディアの特性である議題(アジェンダ)設定機能にも気づくことができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)